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【1 分解説】金融リテラシーとは?

村上 隆晃

  音声解説

金融リテラシーとは、お金や金融・経済に関する知識や意識、技術と、その知識等を使って自分で適切な判断や行動ができる能力を意味します。具体的には、家計管理や生活設計に沿った計画的な資金準備、預金、投信、保険、ローンといった金融商品の理解と活用などが挙げられます。

金融リテラシーが注目される背景には、社会構造の変化があります。終身雇用や年功序列が揺らぎ、年金制度や医療制度も将来像が見えにくくなる中で、国民一人ひとりが能動的に資産形成に取り組む必要が高まってきました。NISA、iDeCoなど個人の資産形成を後押しする選択肢は拡充してきましたが、正しい金融知識に基づく判断力が伴わなければ適切な行動に結びつかない可能性があります。金融トラブルや詐欺の巧妙化もあり、金融リテラシー不足はリスクになりました。こうした環境変化が金融リテラシーをすべての生活者に必要なスキルへと押し上げたのです。

金融リテラシーについては、金融知識の習得にとどまらず、自身の生活設計に沿った金融行動を実現し、ファイナンシャル・ウェルビーイングの向上につなげる視点が重要であると考えます。そのためには、学校教育だけでなく、社会人になってからの継続的な学びやライフイベントごとの国や企業、金融機関などによる伴走支援が欠かせないといえるでしょう。

この解説は2026年1月時点の情報に基づいたものです。

村上 隆晃


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

村上 隆晃

むらかみ たかあき

総合調査部 研究理事
専⾨分野: well-being、生命保険マーケティング

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