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2025.08.15
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【1分解説】ブルーカーボンとは?
牧之内 芽衣
ブルーカーボンとは、沿岸・海洋生態系が光合成によって取り込み、その後植物の体内や海底の堆積物に長期的に固定される炭素のことです。自然に取り込まれるもののほか、ネガティブエミッション技術の一環として、人為的にCO2の吸収速度や貯留容量を増やす試みもあります。
ブルーカーボンの主な吸収源としてマングローブ林、塩性湿地、藻場(海藻が茂っている場所)などが挙げられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。ブルーカーボン生態系は生物多様性に富み、魚介類の産卵場や高潮・浸食の防止、水質浄化といった多面的価値を有します。環境省は2023年8月、2015年のCOP21で発足した「ブルーカーボン推進のための国際パートナーシップ(IPBC)」に加盟したほか、「令和の里海づくり」モデル事業の一環として、ブルーカーボン生態系の保全・再生を行っています。
海外ではブルーカーボンのボランタリークレジット制度も始まっています。しかし、ブルーカーボンの貯留メカニズムの解明、CO2の吸収速度や貯留容量の定量化などの課題が残ります。また、ブルーカーボン生態系は埋め立てや護岸工事、水質悪化、気候変動による水温上昇などで減少傾向にあります。
脱炭素と生物多様性保全の両立に向け、信頼性の高いモニタリング体制の整備や、地域コミュニティを巻き込んだ保全プロジェクトの構築が期待されています。
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この解説は2025年8月時点の情報に基づいたものです。
牧之内 芽衣
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

