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【1分解説】クリティカルミネラルとは?

牧之内 芽衣

  音声解説

クリティカルミネラル(重要鉱物)とは、経済・産業に不可欠で、供給リスクの高い鉱物資源を指します。具体的には、EVの電池に不可欠なリチウム・ニッケル・コバルト・グラファイトや、風力発電・EVモーターの磁石に使われるネオジムなどのレアアース、送電網に欠かせない銅などが含まれます。日本では経済産業省が「安定供給を確保すべき基盤資源」と定義しており、再生可能エネルギーやEV、半導体など成長分野を支える重要素材を指します。

クリティカルミネラルは、脱炭素社会や先端産業を支えるため需要が急増していますが、一方で産出・精錬は特定の国に偏在し、供給途絶リスクが高まっています。実際、レアアースやリチウム、コバルト、ニッケルの供給は中国など一部地域に大きく依存しており、戦略物資として経済安全保障の観点から各国が注目しています。

日本でも南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)深海でレアアースを高濃度に含む「レアアース泥」が発見され、新たな国産資源として期待されています。しかし現在、日本国内でクリティカルミネラルの商業採掘は行われていません。輸入に頼る日本としては資源の安定確保とリサイクル等の有効利用に努め、重要鉱物を使用しない代替素材の開発にも取り組む必要があります。

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この解説は2026年2月時点の情報に基づいたものです。

牧之内 芽衣


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

牧之内 芽衣

まきのうち めい

総合調査部 副主任研究員
専⾨分野: 環境・エネルギー

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