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【1分解説】Guidance for generative AI in education and researchとは?

鄭 美沙

  音声解説

Guidance for generative AI in education and research(直訳「教育・研究分野における生成AIのガイダンス」)とは、2023年9月にUNESCO(国連教育科学文化機関)が初めて公表した、教育・研究に関する生成AIのグローバルガイダンスです。

本ガイダンスは、2021年のUNESCO総会で採択された「人工知能の倫理に関する勧告」に基づき、生成AIの「人間中心」の活用を提唱しています。具体的には、生成AIの定義・説明、倫理的・政策的な論点と教育分野への示唆、規制の検討に必要なステップ、カリキュラムデザインや学習、研究における創造的な活用の可能性、長期的な影響等について紹介しています。各国政府には、データプライバシーの保護を含む適切な規制や教員研修等を求めているほか、ほとんどの生成AIが主に大人向けに設計されていることから、授業での使用は13歳以上に制限すべきとの提案もしています。

ガイダンスの締め括りでは、生成AIを教育と研究に役立てるべきとしつつ、AIを含むテクノロジーによって人間の能力を高め、包摂的なデジタルの未来を築くには、人間中心のアプローチが不可欠であることが強調されています。

この解説は2023年10月時点の情報に基づいたものです。

鄭 美沙


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