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- 【1分解説】マイクロプラスチックとは?
マイクロプラスチックとは、直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックごみのことです。洗顔料・歯磨き粉といったスクラブ剤に含まれる小さなプラスチックが一次マイクロプラスチックと呼ばれるのに対し、不法投棄されたペットボトルやビニール袋が紫外線や波により破砕したものは二次マイクロプラスチックと呼ばれます。
マイクロプラスチックは一度流出すると回収が困難なほか、自然界で分解されにくく、半永久的に残存します。マイクロプラスチックの量をどのように計測するかについては国際的な合意が得られていないなどの問題もありますが、削減に向けた取組みが進められています。
EUでは2019年に発効したプラスチック指令により、使い捨てのプラスチック製カトラリー(フォークやスプーン)や皿の販売禁止措置が取られるようになりました。日本は2019年開催のG20大阪サミットで、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提唱し、87の国・地域がこのビジョンを共有しています。また、2023年のG7広島サミットでは、プラスチックごみについて、2040年までに新たな汚染をゼロにする目標に合意しました。
この解説は2024年1月時点の情報に基づいたものです。
牧之内 芽衣
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。