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【1分解説】デコ活とは?

加藤 大典

  音声解説

デコ活とは、2050年カーボンニュートラル及び2030年度温室効果ガス削減目標(2013年度比46%削減)の実現に向けて国が展開している「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称です。脱炭素(Decarbonization)と、環境に良いエコ(Eco)を含む"デコ"と活動・生活を組み合わせた新しい言葉です。

国として初めて将来の暮らしの絵姿を提示し、衣食住・職・移動・買物について、住宅の断熱化や太陽光発電の導入、LEDや省エネ家電等エコグッズの選択、クールビズ・ウォームビズ、適量購入やごみの削減・分別、テレワークの実践、電動車の購入や環境負荷の小さい移動手段の選択等を呼び掛けています(資料)。

2024年3月環境省が公表した「『くらしの10年ロードマップ』の取組実践状況に関する消費者アンケート調査(第1回)」によると、例えば、プラスチックの分別等は76.1%、家庭におけるエコドライブは63.3%が実践している一方で、カーシェアリングは3.9%、賃貸住宅への太陽光発電の導入は2.2%と大きな幅があります。なお、デコ活の認知度は25.7%でした。

脱炭素の実現に向けて、国の地球温暖化対策計画では、家庭からのCO2排出を2030年度に66%削減する計画です。一人ひとりの日ごろのデコ活が大切です。

この解説は2024年4月時点の情報に基づいたものです。

加藤 大典


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