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2023.11.16
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【1分解説】巡回セールスマン問題とは?
重原 正明
社会にある問題には、単純そうで実は解くのが難しい問題があります。巡回セールスマン問題は、その中でも有名な例です。
巡回セールスマン問題は、複数の決められた地点をセールスマンが巡回して元に戻る際、どう回れば最も移動距離が少ないか、という問題です。これは例えば、地域の移動手段として増えつつある、乗合タクシーやオンデマンドバスの経路を決める際にも応用できる、実用的な問題です。
単純な解き方は、考えられる全ルートの移動距離を計算し比較する、数え上げの方法です。しかし訪問先の数(n)に対し、(出発点や回る向きの違いは無視した)異なるルートの数は(n-1)の階乗(1から(n-1)までの整数を掛けたもの)÷2で、nが増えると急激に増えます。5地点の巡回ならルートは12(=1×2×3×4÷2)ですが、15地点だとルートは400億以上です。このため訪問先が少ない場合も、単純な数え上げでは事実上解けず、AI等が活用されます。先端技術が身近な問題を解決する一例です。
一方、巡回セールスマン問題はグラフ理論という数学の一分野の問題で、理論的に解き方の簡略化が研究されてもいます。地道な理論研究も、生活を豊かにする大切な要素です。
この解説は2023年11月時点の情報に基づいたものです。
重原 正明
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 重原 正明
しげはら まさあき
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政策調査部 シニア研究員
専⾨分野: 社会保障・保険・年金、リスク管理・保険数理、会計・開示
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