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2024.03.14
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【1分解説】太陽フレアとは?
重原 正明
太陽フレアとは、電磁波等の放出により地球の電波伝搬等に影響をもたらす、太陽の表面の爆発のことです。
太陽の表面は様々な規模のフレアを起こして、電磁波・プラズマ等を放出しており、その一部が地球に届きます。太陽表面の活動は11年周期で活発化し、活発期には電磁波等も多く放出されます。低緯度でのオーロラ観測も太陽表面の活発化によるものです。
特に大きなフレアが発生すると、一時的に大量の電磁波等が地球に到達し、電波伝搬等に大きな影響を与えます。過去の事例では大規模停電、人工衛星の機能停止、飛行機が自分の位置を把握不能になる、などがありました。今日では携帯電話、キャッシュレス決済、カーナビ、交通・流通等への影響も懸念されます。
2025年が太陽活動の極大期と見られていましたが、米国海洋大気局(NOAA)によると少し早まり2024年の1月から10月が極大との予想が出ています。太陽フレアについては日本では情報通信研究機構(NICT)が宇宙天気予報を発表しています。
通信が生活に与える影響が大きい今日、太陽フレアの状況に注意するとともに、太陽活動リスクを事業継続計画(BCP)に組み込むことが重要と考えられます。
この解説は2024年3月時点の情報に基づいたものです。
重原 正明
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。