人生への向き合い方とwell-being①

~人生に対する向き合い方で日本人は4つのタイプに分けられる~

村上 隆晃

要旨
  • 当研究所のレポート「Well-beingとライフデザインの幸せな関係」(2021年7月)では、ライフデザインを行うことが、人々の幸福度向上プロセスを促進し、well-beingに近づくことの助けになることを示した。
  • ただし、これは、日本人全体の平均値を基にした処方箋である。人生に対する向き合い方は人それぞれという側面があり、幸せを体感するためには、それぞれに響くポイントが異なる部分もあると考えられる。そこで、今回のレポートでは、その人の人生に対する向き合い方を示す、いわば処世観ともいうべき考え方で人々をいくつかのタイプに分け、多様な人々が幸福を体感するためのヒントを探る。前編に当たる今回は、人々の処世観に関する考え方を抽出し、それを基に人々を4つのタイプに分類し、幸福度の状況を確認する。
  • 今回のレポートでは、人々の処世観に関し、人生について、長期的な目標を持ち、将来に楽観的で何事もやり遂げられるという「自己効力感」、機会があればリスクを取ってでも、積極的に活用するという「機会活用」、自身の生活についてありのままに受容し、肯定的に捉える「自己受容」、リスクはなるべく取りたくないという「リスク回避」の4つの考え方を抽出した。
  • これら4つの考え方に対する肯定・否定の度合いから、回答者を次の4つのタイプに分類した。自己効力感が強く、何事にも積極的でチャレンジを恐れない「未来志向派」、リスク回避的で行動に二の足を踏みがちな「消極派」、現状を肯定的に捉え、自己効力感も持ち合わせる「マイペース派」、4つの考え方でどちらともいえないが多い「無関心派」の4つである。
  • 各タイプで性・年代・所得水準による特徴が若干みられるものの大きな違いとはいえない。例えば、男性・20代は何タイプなど、性・年代などの客観的特性だけで各タイプを区分することはできない。
  • 今回、処世観で人々をタイプ分けしたところ、処世観のタイプによって幸福度の水準がかなり異なっていることが明らかになった。タイプを無視して一律に高い幸福度の水準を目指すというよりは、それぞれのタイプの平均的な水準からどれくらい幸福度を改善できるかが重要と考えられる。

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村上 隆晃

村上 隆晃

むらかみ たかあき

総合調査部 マクロ環境調査G 主席研究員
専⾨分野: CX・マーケティング、well-being

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