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- 【1分解説】分厚い中間層の形成とは?
分厚い中間層の形成とは、一般的には、国全体で「経済的な豊かさを実感できる中間層」を形成することを指します。経済的な豊かさの水準は、ライフスタイルや価値観によって異なりますが、例えば結婚や子供を持つことの希望が叶えられるといった、人々が求める人生設計を実現できる水準と言い換えることもできます。
分厚い中間層の形成は、持続的な経済成長の実現のために重要だと言われています。経済社会の主要な担い手である中間層が増加することで消費を刺激し、さらにイノベーションや経済成長の原動力が生まれることにより、経済が活発化すると考えられています。また、分厚い中間層の形成は、格差や少子化等の様々な社会課題の解決にも繋がると言われています。
分厚い中間層の形成の実現には、企業による賃上げや投資の促進に繋がる経済政策、公正・公平な社会保障・税制、労働移動の促進等の労働政策が連動することが重要です。賃上げについては、政労使の企業への働きかけにより、2023年の賃上げ率は30年ぶりの高水準を達成しました。このような分厚い中間層の形成に向けた動きが期待されます。
この解説は2023年5月時点の情報に基づいたものです。
岩井 紳太郎
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 岩井 紳太郎
いわい しんたろう
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総合調査部 副主任研究員
専⾨分野: 労働政策、保険
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