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【1分解説】超過削減枠とは?

加藤 大典

  音声解説

超過削減枠とは、日本のカーボンニュートラルと社会変革に取り組む有志企業の集まりであるGXリーグが行う排出量取引(GX-ETS)において、Group G企業と呼ばれる2021年度の直接排出量が10万t-CO2e以上の企業の排出削減量のことです。

GX-ETSは2026年度から本格稼働の予定ですが、2023年度から2025年度までを第1フェーズとして現在試行中です。Group X企業と呼ばれる2021年度の直接排出量が10万t-CO2e未満の企業も含め、すべてのGXリーグ参画企業が排出削減目標を掲げて取り組み、第1フェーズの排出量総計が自主目標を達成できなかった場合には、超過削減枠やJ-クレジット等を調達するか、不達成理由を説明する必要があります。

Group G企業は、直近年度から直接・間接排出量の総量が減少し、かつ直接排出量がNDC水準(2030年度に2013年度比で46%削減に相当する直線的な削減経路)を下回る場合、GXリーグ事務局に対して、超過削減枠の創出を申込むことができます。GXリーグ事務局により発行された超過削減枠は、カーボン・クレジット市場で売却できます。これにより、排出削減の努力と結果が経済的に評価されることになります。

取引開始日の2024年11月1日は、基準値段は1,738円/t-CO2で売買はありませんでしたが、第1フェーズも半分が過ぎたところであり、今後の取引価格や売買高の推移が注目されます。

図表
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この解説は2024年11月時点の情報に基づいたものです。

加藤 大典


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。