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【1分解説】国連憲章(国際連合憲章)とは?

石附 賢実

  音声解説

国際連合憲章(以下、国連憲章)は、国際連合(以下、国連)の法的枠組みを規定する基本文書であり、1945年に採択されました。国際社会における平和と安全の維持を目的としており、加盟国の権利や義務、安全保障理事会をはじめとした国連の主要機関の構成と機能を規定しています。他の条約や慣習法とともに国際法の基盤を形成しています。

国連憲章は全19章、111条から構成されます。前文には、戦争の惨害(scourge)から将来の世代を救うという理想が表現されており、人権や自由の尊重が強調されています(資料1)。

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵略は、第2条第4項の武力行使禁止原則(資料2)に対する重大な違反として認識されています。当該条項への違反、即ちウクライナの領土保全や政治的独立を脅かすものとして、国連総会において2022年3月及び2023年2月の2度にわたって非難決議が採択されました。

安全保障理事会は、第24条第1項において「国際平和及び安全の維持に関する主要な責任を負わせる」ものとされています。しかしながら、第27条第3項に常任理事国(米露中英仏)の拒否権が規定されており、中東情勢やロシアによるウクライナ侵略といった危機を前にして、その機能不全が指摘されて久しい状況です。

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この解説は2025年1月時点の情報に基づいたものです。

石附 賢実


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