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- 【1分解説】米国の国家防衛戦略(NDS)とは?
2026年1月に公表された米国の国家防衛戦略(NDS、National Defense Strategy)は、2025年に公表された国家安全保障戦略(NSS)に基づき、米国が軍事力をどの地域にどのような優先順位で用いるのかを具体化した文書です。特徴として「力による平和(peace through strength)」を戦略原理とし、軍事的優位と抑止力を前提にしてこそ平和は成立する、という認識が示されたことが挙げられます(新旧比較は資料1)。
まず、西半球(南北米大陸)の安定を重視し、域内の安全確保を米国防衛の前提条件と位置付けています。中国は引き続き米国にとって最重要の「戦略的競争相手」とされていますが、体制転換や全面対立は目標としていません。他方で、中国を含むいかなる国にも米国や同盟国を支配させないことを打ち出しています。
同盟の在り方も再定義されています。欧州・朝鮮半島等では、近隣同盟国等が前面に立ち、米国は不足分を補うことを基本としています。とりわけ、2025年にNATOのハーグ・サミットで合意された防衛支出の新たな基準(GDP比5%、うち3.5%を中核的軍事支出、1.5%をインフラ等関連支出)について、NATOに限らず米国の同盟国・パートナーに広く参照されるべき基準としています(資料2)。日本にとって米国のNDSは、同国の防衛戦略はもちろんのこと、米国が同盟国に求める防衛努力を理解する上で重要な文書と言えます。


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「【1分解説】米国の国家安全保障戦略(NSS)とは?」(2026年1月)
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「自由の守護者か、秩序の破壊者か、変貌する米国~Freedom in the World 2025公表、米国の「力の支配」を憂う~」(2025年4月)
この解説は2026年2月時点の情報に基づいたものです。
石附 賢実
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

