資金循環統計(2024年10-12月期)

~政府部門が四半期季節調整値で資金余剰(黒字)に~

星野 卓也

要旨
  • 家計の資金余剰は比較的大きめであり、どちらかといえば増加傾向。内閣府の公表するSNAベースの家計貯蓄も増加方向にある点を踏まえても、家計の資金余剰は足元増える方向にあるとみられる。足元の個人消費の伸び悩みは、実質可処分所得の低下と上昇方向にある家計貯蓄率の双方が背景になっている。
  • また今回、ややサプライズであった点は、政府部門が資金余剰に転じた点である。これは現在の統計基準で遡及できる2005年Q2以降では初めてだ。もともと本統計の季節調整値自体が振れの大きい統計であるため、次四半期には再び資金不足に戻ると予想されるが、4四半期移動平均値でトレンドをみても資金不足幅は着実に縮小している。この点で、“振れの影響で黒字転換する程度までにトレンドの不足幅が縮小してきた”とも言えよう。税収の着実な上昇などに支えられる形で財政赤字は着々と縮小傾向にある。
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星野 卓也

ほしの たくや

経済調査部 主席エコノミスト
担当: 日本経済、財政、社会保障、労働諸制度の分析、予測

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