米景気堅調、雇用加速もインフレ圧力緩和(12月PMI速)

~民間需要はサービス主導で好調~

桂畑 誠治

要旨
  • 24年12月のS&Pグローバル米国総合購買担当者指数(PMI)は、56.6(前月54.9)と前月比1.7%ポイント上昇し、市場予想中央値(Bloomberg集計)の55.1(筆者予想55.2)を上回った。同統計調査対象企業の活動や民間需要の拡大ペースの加速が示された。12月総合PMIは、拡大縮小の分岐点である50を23ヵ月連続で上回ったうえ、水準も高く、米景気が堅調さを維持していることを示唆している。
  • 製造業は、48.3(前月49.7)と前月比1.4%ポイント低下し、縮小ペースの拡大が示された。一方、サービス業は、58.5(前月56.1)と前月比2.4%ポイント上昇し、高い水準を維持、速いペースでの拡大継続を示した。内外での人の移動の活発化による需要の強まりを背景に23ヵ月連続で拡大縮小の分岐点である50を上回ったうえ、米民間サービス業の活動が好調さを維持していることが示された。
  • 総合新規受注は、56.6(前月54.8)と上昇し、需要の拡大ペースが加速したことを示した。また、総合雇用は、50.6 (同49.4)と上昇し、雇用が拡大に転じたことを示した(雇用統計では雇用の増加ペース加速)。
  • インフレ関連では、総合投入価格指数が56.0(前月56.1)と低下したうえ、総合産出価格指数が51.2(同51.4)と均衡水準付近に低下し、消費者段階でのインフレ圧力の弱まりを示した。
  • 10-12月期の総合PMIは、55.2と7-9月期の54.3から上昇しており、10-12月期に米民間需要の拡大ペースが加速したことを示している。製造業が48.8(7-9月期48.3)と上昇に転じたほか、サービス業が56.6(7-9月期55.3)と上昇し高い水準を維持した。米民間需要は、サービスのけん引で、堅調さを維持している。
こちらのレポートについては、PDF形式によるご提供となっております。
右上にある「PDF閲覧のアイコン」をクリックしてご覧下さい。

本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

執筆者の最近のレポート

関連テーマのレポート

関連テーマ