米国:消費者信頼感は上昇も低い水準(26年2月CB指数)

~労働市場に安定化の兆し~

桂畑 誠治

要旨
  • 26年2月のCB消費者信頼感指数(速報)は、91.2(前月89.0:改定前84.5)と市場予想中央値の87.1(筆者予想90.2)を上回った。前月比では2.2ポイント上昇したが、依然低い水準にとどまっており、個人消費の緩やかな増加を示唆する内容となった。
  • 現状指数が120.0(前月121.8:改定前113.7)と前月比1.8ポイント低下した一方、期待指数が72.0(前月67.2:改定前65.1)と前月比4.8ポイント上昇した。 発表元によると「消費者の意識は依然として物価やインフレ、コストに集中している」として、実質購買力の低下への懸念を指摘。あわせて、「2月は貿易と政治への言及も増えた」と関税政策や政治対立への懸念を高めている。
  • 現在の景気に対する楽観的な見方が弱まり、足元の停滞感が示唆されたものの、現状の雇用に対する楽観的な見方が若干強まり、労働市場の安定化が示唆された。先行きに関しては、1月に不透明感が高まった反動もあり、景気や雇用に対する悲観的な見方が和らぎ、所得に対する期待も改善した。
  • 現状指数の構成項目では、「雇用」がプラス幅を拡大した一方、「景気」はプラス幅を縮小させた。現在の雇用機会に対する判断(「充分」-「困難」)は+7.4(前月+6.8:改定前+3.1)とプラス幅を拡大し、現在の労働市場に対する楽観的な見方が強まった。一方、現在の景気に対する判断(「良い」-「悪い」)が+0.7(前月+2.3:改定前+0.1)とプラス幅を縮小し、現在の景気に対する楽観的な見方が弱まった。
  • 期待指数の構成項目では、「景気」、「雇用」がマイナス幅を縮小したほか、「収入」がプラス幅を拡大した。6ヵ月後の景気に対する見方(「良くなる」-「悪くなる」)は、▲3.4(前月▲7.2:改定前▲7.3)とマイナス幅を縮小し、景気の先行きに対する悲観的な見方を弱めた。また、6ヵ月後の雇用に対する見方(「多くなる」-「少なくなる」)は、▲10.4(前月▲13.9:改定前▲14.6)とマイナス幅が縮小、雇用の先行きに対する悲観的な見方を弱めた。さらに、6ヵ月後の収入に対する見方(「増加する」-「減少する」)は、+5.0(前月+4.5:改定前+3.1)とプラス幅を拡大し、収入に対する楽観的な見方を強めた。
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桂畑 誠治

かつらはた せいじ

経済調査部 主任エコノミスト
担当: 米国経済

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