主要経済指標予定(2024年4月15日~4月19日)

経済調査部

要旨
  • 来週公表の2月機械受注(船舶電力除く民需)は、前月比+0.5%の小幅の増加を予想する。前月に急減した製造業は、一部自動車工場停止の影響を受け、国内の不透明感の高まりを背景に今月も小幅の反発に留まるだろう。先行きも能力増強・維持更新を目的とした機械投資は輸出減速や企業業績鈍化の影響を受けやすいことから、機械受注が上向くには時間がかかるとみる。
  • 来週公表の3月貿易収支を▲6,008億の赤字(季節調整値)と予想する。春節要因の剥落で中国向けの反動増が予想されることから、物価変動を除いた実質輸出は3か月ぶりのプラスとなるだろう。もっとも、1、2月の減少を取り戻すには至らず、1-3月期の実質輸出は前期比マイナスとなる公算が大きい。先行きも、自動車生産の正常化には時間を要するものとみられるほか、世界経済の減速によって輸出は回復感に欠ける動きが続くと見込まれる。
  • 来週公表の3月CPIコアは前年比+2.7%と、2月の+2.8%から上昇率がやや鈍化すると予想する。電気・ガス代のマイナス寄与が縮小する一方で、前年の伸びが高いことの影響で食料品が鈍化するだろう。加えて、エネルギーや食料を除いた部分でも緩やかな鈍化が予想される。
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