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【1分解説】つみたて投資枠とは?

平岡 一弘

  音声解説

つみたて投資枠は、2024年からスタートした新しいNISAにある二つの投資枠の一つで、定期的に一定の金額を投資する仕組みです。2018年からスタートした「つみたてNISA」を拡充して、非課税投資期間を無期限とし、年間投資枠を120万円(従来は期間20年で、年40万円)としました。

つみたて投資枠での投資は、運用利益が非課税で、少額(例えば100円)から定期的に自動買付けをする仕組みであるため、投資による資産形成の中核をなすことが期待されます。運用対象は、長期・積立・分散投資に適したものとして、金融庁の基準を満たした投資信託に限定されます。これは分散投資に配慮して、株式等の現物投資は認めなかったものと思われます。

2024年1月30日現在、281本の投資信託が投資対象になっています。内訳は指定インデックス投資信託227本、アクティブ運用投資信託等46本、上場株式投資信託(ETF)8本です。中心となる指定インデックス投資信託の信託報酬は国内対象で上限0.5%に対して平均0.236%、海外対象で上限0.75%に対して平均0.32%と低い水準となっています。

このように、つみたて投資枠の仕組みは「長期・積立・分散」投資に適しており、解約が適宜可能なことからライフプランに応じた各種資金計画にも柔軟に対応していると考えられます。

関連レポート

【参考資料】

  1. 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
    https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html
  2. 金融庁「つみたてNISAについて」
    https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/12.pdf

この解説は2024年2月時点の情報に基づいたものです。

平岡 一弘


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。