セミナー広告 セミナー広告

【1分解説】新しいNISAとは?

平岡 一弘

  音声解説

現行のNISA(少額投資非課税制度)には一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの三種類があります。2024年から始まる新しいNISAでは、これを抜本的に拡充します。

その概要は、①制度の恒久化・非課税期間無期限化、②年間投資枠をつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円に拡充、③つみたて投資枠と成長投資枠は併用可能、④非課税限度額は全体で1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)となります。この拡充によって、老後資金準備などの資産形成に必要な一般的な投資は非課税で可能になると思われます。

また、現行NISA(一般・つみたて)利用の場合、新しいNISA口座が自動的に設定されるなどの手当もされます。現在一般NISA口座で保有している商品は、購入時から5年間、つみたてNISAは20年間、非課税で保有可能、売却も自由です。ただし、現行NISAを新しいNISA制度に移管することはできないので、非課税期間には注意が必要です。

新しいNISAは岸田政権の「資産所得倍増プラン」の7つの柱の第一で、5年間で口座数を1,700万口座から3,400万口座に倍増させる計画です。これが実現すると、20歳から79歳の日本の人口約9,260万人の3分の1強が新しいNISA口座を保有する計算になり、政府は家計の資産運用収入の倍増をめざしています。

この解説は2023年5月時点の情報に基づいたものです。

平岡 一弘


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。