ご案内『「幸せ」視点のライフデザインのご案内』/編集後記(2021年12月号)

ご案内『「幸せ」視点のライフデザインのご案内』

当研究所では、生活のさまざまな分野に関する大規模な調査「ライフデザインに関する調査」を1995年から定期的に実施し、その結果などをもとにした「ライフデザイン白書」を出版しています。

11冊目となる本書は、人生100年時代における「幸せ」「well-being」を主なテーマとし、2020年版ライフデザイン白書で提唱した「つながり」「お金」「健康」の3つの人生資産設計の具体策について、当研究所の17名の専門家が全8章30節を執筆しました。

コロナ禍による生活者の意識や社会の変化を含めながら、「幸せ」視点でライフデザインを再考しています。 詳細につきましては、弊社ホームページにおいて試し読みも可能な特集ページを開設しておりますので、そちらからご覧頂くようお願い致します。

編集後記

コロナに翻弄された2021年も残りわずか。アメリカの大統領が変わり、無観客で東京2020大会が開催され、日本の首相が変わり、4年振りの総選挙も終わった。

“新しい日常”が文字通り“日常”になって人通りの少ないオフィス街も見慣れたものになった。夏場以降専門家も驚く速さで感染者数が減少、ワクチン接種も動き出しは遅かったものの、関係者の尽力で接種スピードも上がり今や完全接種率は世界でも上位に位置するところまできた。

10月以降は様々な行動制限の要請が解除され、人の流れが徐々に戻りつつある。ただ、期待したほどの戻りにはなっていないという声を多く聞く。所謂ブレークスルー感染が広がる海外の事例や感染第6波への懸念といったことから、慎重姿勢を崩していない人が多いのだろう。個人的にも以前のように仕事終わりに一杯!と行きたいところだが、三密回避の行動が日常化していたので、ジムのロッカールームの混雑やレストランで知らない人がすぐ隣の席でおしゃべりしているという状況に少し違和感を感じたりしてしまう。長く続いたコロナ禍の行動様式、先行きの感染再拡大への懸念といったものは簡単に変えたり、消したりできないものかもしれない。

最近の日本経済は危機後の回復力が弱いと言われる。理由は明らかではないが、また同じことが起きた時に備えようという意識が強く、どうしても保守的、予防的な行動をとることが一つの要因とも言われる。回復力を上げるにはどうすればいいのか。正解は分からないが、希望ある未来を示しながら、足元ではPDCAを回して同じことを繰り返さないということが必要だろう。大人の責任は重大だ。

(H.S)


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。