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- 予測市場とは何か?(2)
本シリーズ「予測市場とは何か?」では、主に米国で急速に存在感を増す予測市場に関して、その功罪と今後の展開に焦点を充てる。
予測市場における具体的な取引として、「2026年ワールドカップの優勝国」を例に考える。6月4日時点において、「優勝国はフランス」とする予測確率は約17%である。この場合、ユーザーは17セントを払うことで、この予測が的中した時に1ドルを受け取る権利(外れればゼロ)を購入できる。また、仮に決勝戦直前に同確率が約60%へ上昇している場合、ユーザーは17セントで購入した権利を60セントで売却し、差額分の利益を得ることもできる。
現時点における取引実績をみると(KalshiとPolymarketの合計値)、最も取引高の大きい分野はスポーツである。その次に政治関連や暗号通貨が挙げられ、これ以外を対象とする芸能などの取引規模は限られる。なお、これらの予測市場ではユーザーが独自に取引テーマを設定できないものの、運営者へ提案することは可能である。ただ、予測市場ではその対象と判定基準が明文化される必要があり、例えば「ホルムズ海峡の航行の正常化時期」を対象とした予測では、IMF公表のPortWatch(衛星を用いた海洋貿易データベース)を基に判定が行われている。
現時点において、主要な予測市場の月間利用者数は数百万人規模に達するとみられる(注)。なお、2026年5月3日付けのThe Wall Street Journalの報道等に基づくと、こうした予測市場で利益を出しているユーザー(アカウント)は全体の4分の1から3分の1程度に留まっている。
【注釈】
2026年5月7日付のThe New York TimesはKalshiの月間ユーザー数を200万人と報道する一方、暗号資産関連メディアのThe Blockは2026年5月のPolymarketの月間取引者数を63万人と集計している。
【参考文献】
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de la Merced, Michael (2026), “Kalshi, the Prediction Market, Is Now Valued at $22 Billion,” The New York Times (May 7, 2026).
-
Mehta, Neil, Katherine Long, and Caitlin Ostroff (2026), “Why Almost Everyone Loses—Except a Few Sharks—on Prediction Markets,” The Wall Street Journal (May 3, 2026).
※ 本資料は情報提供を目的に作成されたものです。日本国内から予測市場で金銭を伴う取引を行うことは、賭博罪に抵触するおそれがありますのでご注意ください。
【シリーズレポート「予測市場とは何か」】
(2)取引の実体(本レポート)
前田 和馬
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 前田 和馬
まえだ かずま
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経済調査部 主席エコノミスト
担当: 米国経済、世界経済、経済構造分析
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