出生数減少はまだ止まらない

~2025年出生数は65万人程度か。早くも低位推計割れが視野に~

星野 卓也

目次

同等ペースの減少で2025年出生数は65万人:早くも低位推計割れが視野

出生数の減少に依然として歯止めがかからない。6月にも公表される2024年出生数(確定値、日本人)は70万人を割れる見込みだ(既公表統計から68.7万人程度と予測、前年比▲5.5%)。また、速報値ベースでは2025年1、2月の出生数が公表されているが、前年同時期と比べて▲5.4%。減少に歯止めはかかっておらず、2025年の出生数も減少が予想される。

年間を通じて1-2月と同等の減少率が続いた場合、2025年の出生数は65.0万人程度となる。2023年に公表された社人研の人口推計における悲観シナリオである「出生低位仮定」の値(2025年:65.8万人)を早くも下回る可能性が出てきている。

筆者は出生数減少の要因がコロナ禍である、との説明に疑問を呈してきた(Economic Trends「子どもを持つ選択は「ぜいたく」になったのか?」(2022)など)。2025年に入ってもなお出生数の反転がみられない中、その説明は一層難しくなってきているように思う。

図表
図表

星野 卓也


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

星野 卓也

ほしの たくや

経済調査部 主席エコノミスト
担当: 日本経済、財政、社会保障、労働諸制度の分析、予測

執筆者の最近のレポート

関連テーマのレポート

関連テーマ