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【1分解説】為替介入とは?

河谷 善夫

  音声解説

為替介入とは、為替相場の急激な変動を抑えるため、政府が外国為替市場で通貨の売買を行うことです。日本では、為替政策を所管する財務省の判断に基づき、日本銀行が市場で円や外貨の売買を実施します。

為替相場は、金利差や景気動向、投資家の心理などの要因によって常時変動しますが、短期間に急激な変動が生じると、企業や家計に大きな影響を及ぼします。このため、政府は、このような場合には、例外的に為替介入を行うことがあります。

為替介入に先立つ対応として「レートチェック」があります。これは、当局が市場関係者に為替レートの水準を照会する行為で、売買を伴う直接的な介入ではないものの、介入の可能性を示唆する効果があります。

為替介入には、一般会計とは別に、政府が保有する外貨を管理する外国為替特別会計(外為特会)の資金が使われます。資産は外貨建て(主に外貨証券、外貨預け金)が中心で、円安・円高により円換算額は変動しますが、介入は直ちに税負担を伴うものではありません。

日本の為替介入には、円安を抑えるために円を買って外貨を売る「円買い介入」と、円高を抑えるために円を売って外貨を買う「円売り介入」があります。為替介入は相場の方向性を恒常的に変える手段ではなく、行き過ぎた変動を是正するための一時的な措置です。

この解説は2026年2月時点の情報に基づいたものです。

河谷 善夫


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。