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- 【1分解説】丙午年と少子化とは?
丙午(ひのえうま)とは、日本の伝統的な暦で用いられる干支の一つで、2026年がそれに当たります。干支は、十干(甲・乙・丙・丁等の10個)と十二支(子・丑・寅等の12個)を組み合わせた中国由来の暦の体系です。日本には古代に伝わり、独自の信仰や習俗と結び付いて定着してきました。十干と十二支を順に組み合わせることで60通りの年が生まれ、丙午を含む各干支の年はいずれも60年に一度巡ってきます。
日本では少なくとも江戸時代には、丙午の年に生まれた女性は気性が激しく、家族に災いをもたらすといった俗信が存在しました。現在では迷信と理解されていますが、過去にはこの迷信が実際の社会行動に影響を及ぼしました。
代表的なのが1966年の丙午です。この年、日本では結婚や出産を控える動きが広がり、出生数が大きく減少し、合計特殊出生率も1.58と前年(2.14)から大きく低下しました(資料)。迷信が出生行動に影響を与えた点で、日本の人口史において特異な事例です。
現在、日本では少子化が進行し、出生数は過去最低を更新しています。しかし、社会や価値観が大きく変化した今、丙午の迷信が原因による出生数の落ち込みが生じることは考えにくいでしょう。むしろ、当時の経験からの今日的な学びは、社会に広がる不安や情報が人々の行動を左右し得るということと言えます。

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この解説は2026年1月時点の情報に基づいたものです。
河谷 善夫
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

