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【1分解説】残業キャンセル界隈とは?

髙宮 咲妃

  音声解説

残業キャンセル界隈とは、残業をやりたくないという同じ価値観を持つ仲間を見つけるための合言葉としてSNSを中心に流行している言葉です。「残業は当然」という社風の会社で働く若者を中心に、定時で帰るという選択を積極的に取る動きが広がっており、その結果、管理職やベテラン社員との価値観の違いから論争が起きています。また、「残業」の箇所には風呂、外出等の文字が入ることもあり、本来やるべきことをあえてやらないという選択を肯定的に捉える文化が生まれています。

一方で、残業キャンセル界隈は、勤務時間内の仕事に対しては必ずしも消極的ではなく、むしろ効率的な働き方を実践しようとする前向きな姿勢も特徴です。彼らは仕事に全てを捧げず、プライベートの時間を自己投資や人間関係の構築に充て、長期的な視点で自身の価値を高め、持続可能な働き方を実現したいという価値観で行動しています。

企業側としては、「最近の若者」と一括りにせず、新しい働き方として理解し、残業を前提とした業務配分や進行管理を見直すことが求められます。そうすることで、一部の人への業務偏在や業務の遅延等が解消され、組織や個人の生産性向上へ繋がる可能性があります。

この解説は2025年10月時点の情報に基づいたものです。

髙宮 咲妃


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

髙宮 咲妃

たかみや さき

総合調査部 副主任研究員
専⾨分野: well-being

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