【1分解説】合計特殊出生率とは?

永原 僚子

  音声解説

合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの1人の女性が一生のうちに生む子どもの数を示す指標です。

合計特殊出生率には、「期間」合計特殊出生率と「コーホート」合計特殊出生率の2種類があります。期間合計特殊出生率は、ある期間(通常は1年間)における15歳から49歳までの各年齢の女性の出生率を合計した指標で、年齢構成の違いによる影響を除いた「その年の出生率」を示します。一方、コーホート合計特殊出生率は、同一世代(コーホート)の女性が15歳から49歳までの各年齢で経験した出生率を積み上げて算出したもので、「その世代の出生率」を示します。実際に1人の女性が一生のうちに生む子どもの数はコーホート合計特殊出生率ですが、この値はその世代が50歳に到達するまで確定しないため、一般的には期間合計特殊出生率が用いられます。

2024年の人口動態調査によると、合計特殊出生率は1.15で、前年の1.20から低下し、9年連続で減少して過去最低を更新しました。都道府県別で最も低いのが東京都の0.96です。

基本的に、合計特殊出生率が低いほど、生まれる子どもが少ない社会となります。上記の統計によると、出生数は68万6,061人で、統計開始以来初めて70万人を下回りました。その年の4月1日時点での15歳未満の子どもの数は、毎年こどもの日に発表されますが、2025年は1,366万人で、過去最少を更新しています。

この解説は2025年6月時点の情報に基づいたものです。

永原 僚子


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