- HOME
- レポート一覧
- ビジネス環境レポート
- 【1分解説】ダークパターンとは?
ダークパターンとは、利用者と製品・サービスの接点であるユーザーインターフェースの設計で、ユーザーを巧みに誤誘導し、意図しない加入や購入、不利益な選択などをさせる手法の総称です。「デザインの罠」とも呼ばれます。たとえば、初回は無料を謳いながら、自動的に定期購入へと誘導したり、解約手続きを極めて分かりづらくしたり、何度も現れるポップアップなどが典型です。
近年、サブスクリプション型サービスが普及する一方、「解約困難」、消費者の意志決定に必要な情報を隠す「こっそり」、そして「偽装広告」など、消費者の不利益につながる例が増えています。ビジネス側も長期的にはユーザーの信頼を大きく損なうもので、社会問題化しています。
ダークパターン防止には、運営や設計担当者がユーザー目線でデザインを見直し、チェックリストや第三者によるレビューの活用が有効です。また、利用者自身も注意し、不審な場合は、消費者相談窓口等に相談することが推奨されます。
法規制の面では、日本でも景品表示法や特定商取引法、個人情報保護法など既存の枠組みで部分的に規制されていますが、欧米のような包括的な法律は今後の課題です。ダークパターンはグレーな領域も多いため、事業者・設計者・消費者がそれぞれ高いリテラシーを持つことが求められています。
この解説は2025年8月時点の情報に基づいたものです。
河谷 善夫
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

