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- 注目のキーワード『FIFAワールドカップ26』
2026年6月11日、4年に1度のサッカーの祭典「FIFAワールドカップ26」が開幕します。1930年に第1回大会がウルグアイで開催されて以来、今回の開催で23回目を迎えます。今回のワールドカップは、史上初となる米国、カナダ、メキシコの3か国共同開催に加え、出場枠が32か国から48か国へと拡大されます。約40日間にわたる期間中に全104試合が行われるなど、これまでの大会とは比較にならない圧倒的なスケールで展開されます。
規模拡大の背景には、経済的な事情があると言われています。かつて、ワールドカップの単独開催は開催国にとって名誉でしたが、同時に巨額の財政負担を強いてきました。過去の大会では、スタジアム建設への投資が回収できず、大会後に施設が放置されて「負の遺産」と化すケースが大きな課題となってきました。しかし今回は、既存の最高水準のインフラを3か国で分担・活用することで、財政負担を大幅に抑制しています。開催国の選定にあたっては、この合理的な運営スタイルが現代のメガイベントに相応しいモデルとして評価されたようです。
また、今大会では、出場枠が従来の32か国から48か国へと拡大されたことで、総試合数が前回の64試合から104試合へと大幅に増加しています。試合数の増加は放映権料やスポンサー収入の増加に直結し、FIFAは過去最高の収益を見込んでいます。特に出場枠が増えたアジアやアフリカの地域にとっては、大きなチャンスです。初出場国が増えることで、世界各地で新たなファン層が掘り起こされ、サッカー市場全体の底上げが期待されています。
ただ、これらの経済的な事情はありつつも、規模の拡大がもたらす価値は、単なる数字や経済効果を超えたところにあるかもしれません。スポーツは、人種や文化を飛び越える「世界の共通言語」です。国際情勢が複雑化し、分断が語られることも多い現在において、国境を越えて世界中の多くの人々を夢中にさせてくれること自体にも大きな価値がある気がします。
阿原 健一郎
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。