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- 【1分解説】ターミナルレートとは?
ターミナルレートとは、中央銀行による金融引き締め(緩和)サイクルにおける最終的な政策金利水準のことで、到達金利と呼ばれることもあります。たとえば中央銀行が景気過熱を抑制するために利上げを段階的に行っている場合、「最終的にどこまで金利が引き上げられるか」と市場が意識する金利がターミナルレートとなります。
金融市場参加者は、中央銀行がどの水準まで政策金利を上げ下げするのかを予想し、その見通しによって取引の判断を行います。たとえば好調な経済指標が続いたことで「ターミナルレートは現在の市場予想よりも高くなる」との見方が増えれば、長期金利の上昇や通貨高が進みやすくなります。
現在、日本は利上げ局面にありますが、ターミナルレートについての金融市場の見方は割れています。足元で0.5%の政策金利水準が、最終的に1.0%まで引き上げられるとの見方が現時点では多い模様ですが、トランプ大統領による関税引き上げの影響で世界的に景気減速が進む結果、追加的な利上げは実施できないとの見方もあります。一方、賃金と物価の好循環が実現することで最終的に1.5%程度まで利上げが行われるとの見方も有力です。今後もターミナルレートの水準を巡って活発な議論が繰り広げられそうです。
この解説は2025年6月時点の情報に基づいたものです。
新家 義貴
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。