【1分解説】国連「未来のための協定」とは?

村上 隆晃

  音声解説

国連「未来のための協定(Pact for the Future)」とは、2024年9月22日にニューヨークで開催された「国連未来サミット」で採択された国際協定を指します。この協定は、グローバル・ガバナンスを変革し、現代の課題に対応するための包括的な取り組みを示しています。

未来のための協定は、「持続可能な開発と開発のための資金調達」、「国際的な平和と安全」、「科学、技術、イノベーション、デジタル協力」、「若者および将来世代」、「国際的な目標達成のための管理監視体制(グローバル ・ ガバナンス)の変革 」の5章と、「グローバル・デジタル・コンパクト」(デジタル協力とAIガバナンスに関する国際的枠組み)、「将来世代に関する宣言」という2つの付属文書から構成されており、広範な課題を対象としています(資料)。特徴としては、採択後の具体的な行動が含まれており、コミットメントの確実な実施を目指しています。

この「未来のための協定」には、「持続可能な開発のための進捗状況を測定するためのBeyond GDP枠組みを開発する」ことがコミットメントして含まれたことが注目されます。Beyond GDPは、国内総生産(GDP)だけでは測れない国民が実感する豊かさや幸せを評価するための新しい指標であり、ウェルビーイングの概念が盛り込まれる可能性があるなど今後の議論の行方が注目されます。

資料 国連「未来のための協定」の構成
資料 国連「未来のための協定」の構成

この解説は2024年10月時点の情報に基づいたものです。

村上 隆晃


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

村上 隆晃

むらかみ たかあき

政策調査部 フェロー
専⾨分野: well-being、生命保険マーケティング

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