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【1分解説】内水氾濫とは?

重原 正明

  音声解説

内水氾濫とは、激しい雨により地域の排水処理能力を超えることなどで生じる、雨水がたまる、下水があふれる、川の水が下水を逆流する、といった水害のことです。大きな川が堤防を越えてあふれ出す外水氾濫と区別されますが、都市の小河川があふれることも内水氾濫に含む場合があります。

近年、内水氾濫が注目される理由には、いくつかのことが考えられます。1つ目は集中豪雨の頻発です。2つ目は都市整備による雨水流出量の増加です。地面が舗装されると雨が地中に染み込まず下水に流れる量が増えます。3つ目は下水等インフラの老朽化です。4つ目は地下構造物の増加です。地下街や地下変電所、アンダーパスなどの増加は内水氾濫の被害増大要素となります。

内水氾濫を防ぐためにいろいろな努力がされてきました。浸水のおそれのある地下鉄の入り口には止水版が用意されています。雨水流出を減らす対策として、トイレの流し水等に雨水を使う大規模施設や、家庭での雨水タンク・雨水浸透桝設置に補助を出す自治体も多くあります。また処理能力の面では、例えば東京の環状七号線地下に巨大トンネルが掘られ、緊急時に水を貯める調節池となっています。

各自治体ではハザードマップを作っています。自分の身近な危険に対して、まずは知り、意識することが対処の第一歩と言えるでしょう。

この解説は2024年6月時点の情報に基づいたものです。

重原 正明


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

重原 正明

しげはら まさあき

総合調査部 政策調査G 研究理事
専⾨分野: 社会保障、リスク管理・保険数理

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