【1分解説】ターゲット・イヤー・ファンドとは?

重原 正明

ターゲット・イヤー・ファンドとは、退職時など将来の一定時点をあらかじめ定め、それに向け計画的に資産のリスク量を減らしていくファンドのことです。米国など外国ではターゲット・デート・ファンドと呼ばれています。

将来退職することを考え、その時に向けて投資を行う際には、退職時期が近付くにつれ残された運用期間や収入を得られる期間が短くなります。そのため資産運用で取れるリスクの量は減っていきます。この変化に合わせ、若いうちは高リスク資産に主に投資して利回りを稼ぎ、徐々にリスクの少ない資産に移行していくことを、ファンド管理者が行うファンドが、ターゲット・イヤー・ファンドです。

DC年金(確定拠出年金)などの指定運用商品に指定されることもありますが、日本では米国ほど普及していません。これは自身で運用資産の配分を調整できないことと、運用管理手数料(信託報酬)の高さが大きな原因と思われます。ただし手数料については、資産を入れ替えてリスクを下げる際のスイッチング費用が含まれていることなどを考慮する必要があります。

ターゲット・イヤー・ファンドは無リスクではありませんが、退職後の資金準備に関するリスク管理上の一つの考え方に従った商品であり、特に投資に時間をかけられない方には検討の余地のある商品と思われます。

この解説は2026年5月時点の情報に基づいたものです。

重原 正明


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