2024年10-12月期GDP(2次速報値)予測

~前期比年率+2.9%と、1次速報からほぼ変化なしと予想~

新家 義貴

要旨
  • 2024年10-12期実質GDP(2次速報)は前期比年率+2.9%を予想する。1次速報の前期比年率+2.8%からほとんど変化はないだろう。法人企業統計の結果が反映されることで設備投資が小幅下方修正されるとみられるが、在庫投資がやや上方修正されることで相殺される可能性が高い。
  • 10-12月期は高成長だが、輸入の減少により成長率が大きく押し上げられていることや、個人消費などの内需が足踏みとなっていることなど、内容は今一つで、割り引いてみる必要がある。見かけ上の成長率は高いものの、実態としては景気の緩やかな回復傾向が続いているといった程度の評価が妥当。
  • こうした高成長は持続的ではなく、25年1-3月期の実質GDPは小幅マイナス成長に転じると予想している。懸念されるのは物価上昇を背景とした個人消費の停滞だ。食料品価格の再加速により物価は高止まりが長期化している。冬のボーナス増加もあって24年10-12月期の実質賃金はプラスとなったが、ボーナス要因が剥落する1-3月期には再びマイナスに転じる可能性が高い。また、海外経済に停滞感が残るなか輸出は小幅な伸びにとどまることに加え、輸入で反動増が予想されることから、10-12月期とは逆に、外需は成長率の押し下げ要因になるだろう。
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新家 義貴

しんけ よしき

経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測

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