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2026.05.26
日本経済
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(最終版)電気・ガス代補助の物価への影響
~CPIコアを▲0.5~▲0.6%Pt、前年比で▲0.2~▲0.3%Pt押し下げか~
新家 義貴
昨日作成したレポート(電気・ガス代補助の物価への影響と今後の課題 ~夏で終わらず、秋以降の支援延長・拡大の可能性も~ | 新家 義貴 | 第一ライフ資産運用経済研究所)では、今夏に実施される電気・ガス代補助による物価への影響を試算し、今後の展望と課題について述べた。その時点では都市ガス代の補助額が不明であったため、昨夏と同水準の補助と仮定して試算していたが、本日、都市ガス代の補助額についても発表があったため、改めて試算を行う。
今回決まった補助額は、電気料金について、家庭向けで1キロワットアワーあたり7月が3.5円、8月が4.5円、9月が3.5円、都市ガス代について、1立方メートルあたり7月が14.0円、8月が18.0円、9月が14.0円である。昨年夏の支援(電気料金:7月2.0円、8月2.4円、9月2.0円、都市ガス代:7月が8.0円、8月が10.0円、9月が8.0円)から積み増されている。
なお、今回の支出規模は電気・ガスを含めて5,135億円、世帯あたりの負担軽減額は3か月合計で5,111円になるとされている。前年夏の支援では、支出規模が2,881億円、標準的な世帯の負担軽減額が3か月合計で3,000円程度だった。これと比べると、今夏の支援は規模が大きく拡大する。
消費者物価指数への影響を見る際には、26年7~9月使用分の補助は26年8~10月のCPIに影響する点に注意が必要である。電気代、ガス代のCPIへの反映は「使用月」ではなく「請求月」に基づくためである。
今回の補助による影響をみると、補助が実施されないケースと比較して、CPIコアは26年8月に▲0.48%Pt、9月に▲0.62%Pt、10月に▲0.48%Pt程度押し下げられると試算される。前年夏の支援よりも補助額が拡充されるため、CPIの押し下げ効果も大きくなる。もっとも、前年同月にも夏場の補助が実施されていたため、前年比で見た追加的な押し下げ効果は、補助がない場合との比較よりも小さくなる。今回の補助が前年夏よりも大きいことを踏まえると、前年比ベースでは、CPIコアを8月に▲0.2%Pt、9月に▲0.3%Pt、10月に▲0.2%Pt程度押し下げるだろう。
(電気・ガス代補助の秋以降の展望や制度の課題については前掲レポート「電気・ガス代補助の物価への影響と今後の課題 ~夏で終わらず、秋以降の支援延長・拡大の可能性も~ | 新家 義貴 | 第一ライフ資産運用経済研究所」をご参照ください)
新家 義貴
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 新家 義貴
しんけ よしき
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経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測
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新家 義貴