資金循環統計(2024 年7-9月期)

~変わらない企業の海外展開志向と経常黒字の拡大~

星野 卓也

要旨

日本銀行から資金循環統計速報(2024 年7-9 月期)が示された。企業部門の資金余剰は前期対比で縮小したが、4-6 月期が大きすぎた側面もあり、均せば高水準維持といったところだ。また、海外部門の資金不足(日本の経常黒字)は拡大方向にある。貿易赤字が緩やかに縮小傾向にあるほか、第一次所得収支の黒字が拡大傾向。企業部門の資金余剰の多くは対外直接投資に向かっており、それがその後の配当等の増加を通じて第一次所得収支を拡大させる構図である。円安が対外直接投資の抑制、対内直接投資の拡大に繋がってもよいはずなのだが、企業の海外投資重視姿勢は変わっておらず、IS バランス上の企業の資金余剰の構図も変わっていない状況である。

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星野 卓也

ほしの たくや

経済調査部 主席エコノミスト
担当: 日本経済、財政、社会保障、労働諸制度の分析、予測

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