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- 経済指標レポート(Indicators)
- 9月ユーロ圏消費者物価
- 要旨
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- 1日に発表された9月のユーロ圏の消費者物価の速報値は、前年比+1.8%と前月の同+2.2%から上昇率が鈍化し、3年3ヶ月振りにECBが中期的な物価安定と定義する2%を下回った。生鮮食品価格の上昇加速を背景に食料・アルコール飲料・たばこ価格(前月:同+2.3%→今月:同+2.4%)の上昇率が前月からやや加速した一方、エネルギー価格(同▲3.0%→同▲6.0%)の下落率が倍増したほか、変動の大きい食料・エネルギー・アルコール飲料・たばこを除いたコア物価(同+2.8%→同+2.7%)の上昇率がやや鈍化した。
- 速報段階で入手可能なコア物価の内訳は、エネルギーを除く工業製品(同+0.4%→同+0.4%)が前月と同じ上昇率にとどまるなか、高止まりが続いてきたサービス価格(同+4.1%→同+4.0%)の上昇率が僅かに鈍化した。パリ五輪開催期間中の宿泊費高騰や地下鉄料金値上げによる押し上げが剥落したものと考えられる。
- 細かい内訳を含む9月の確報値が公表されるのは、次回ECB理事会と同じ17日。高めの賃上げ妥結が続くなど、当面はサービス物価や賃金の高止まりが続くものの、先行性のあるPMIの物価判断が一段と沈静化。7~9月期のコア物価や足許の原油相場は、9月時点のECBスタッフ見通しを下振れしている。9月のPMIやIfo企業景況感の下振れなど、景気減速を示唆するデータが増えており、ECBは10月の理事会で連続利下げに踏み切るとみられる(詳細は2日発表のレポート「ECBの利下げペースは加速へ」を参照)。
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本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

