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2025.07.18
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【1分解説】子ども・子育て支援金とは?
谷口 智明
子ども・子育て支援金とは、2023年12月に閣議決定された「こども未来戦略」(いわゆる「異次元の少子化対策」)の「加速化プラン」を実施するための新たな財源です。プランの主な柱は、児童手当の拡充といった経済的支援の強化、子育て世帯への支援拡充、共働き・共育ての推進等です。実施に必要な財源(3.6兆円)は、既定予算の活用(1.5兆円)や社会保障の歳出改革(1.1兆円)、子ども・子育て支援金制度(1兆円)で確保する方針です。
支援金は、一部で「独身税」と呼ぶ向きもありますが、社会保険料と位置付けられており、2026年4月分から全ての医療保険の保険料に上乗せして徴収されます。負担額は加入する医療保険や所得等によって異なります。こども家庭庁の試算では、被用者保険(協会けんぽ、健保組合等)の被保険者の場合、2028年度の支援金(月額)は、所得(標準報酬月額)の約0.4%で、労使折半のため本人負担はその半分とされています(資料)。
支援金は、2026年度の6,000億円から段階的に増額され、2028年度には1兆円となる予定です。政府は歳出改革と賃上げにより実質的な社会保険料負担を軽減し、その範囲内で支援金を拠出するため「実質的な負担は生じない」と説明しています。そのため、本当に負担増に繋がらないのか、結果検証と国民への分かりやすい説明が求められます。

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この解説は2025年7月時点の情報に基づいたものです。
谷口 智明
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

