- HOME
- レポート一覧
- ビジネス環境レポート
- 【1分解説】偏西風とは?
偏西風とは、地球上の北緯および南緯30~60度ぐらいの地帯に、おおむね西から東に向けて吹く風のことです。このうち、高度10km程度の高さで地球を一周するように帯状に吹く強い西風が、ジェット気流と呼ばれます。
偏西風は大気の南北循環に、地球が自転しているために発生する力が影響して生まれるものです。同緯度を直線的に進むこともありますが、時に蛇行することがあります。蛇行した場合には往々にして異常気象の原因となります。例えば、偏西風が高緯度を通る場所の赤道寄りの地域で熱波が生じたり、偏西風に邪魔されて低気圧が1か所に留まり大雨が発生したりします。
偏西風の蛇行の原因については、局地的な海水温の上昇や地球温暖化の影響などが想定されていますが、まだ解明されていません。一方で、現在の気象や海水温のデータ、過去の変化パターンなどを分析することにより、将来の偏西風の状況を予測する研究が進められています。基礎的なデータの収集・交換の体制を整えて災害の予測や減災に役立てるとともに、気象のメカニズムの解明が科学的により進むことを期待します。
この解説は2024年8月時点の情報に基づいたものです。
重原 正明
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。