【1分解説】株主総会の「議題」と「議案」とは?

河谷 善夫

  音声解説

株主総会における「議題」とは「〇〇の件」という総会の目的となる決議事項を意味し、「議案」は「議題」の内容を指します。「議題」「議案」ともに、提出権限は原則として総会招集権者である「取締役会」にありますが、株主にも提案が認められています。すなわち、総会の8週間前(定款で短縮可)までに、会社法または定款に定める数以上の議決権を有する株主には、少数株主権として「議題提案権」(会社法第303条)が認められます。また「議案提案権」(会社法第304条)は1株(単元株)の株主にも単独株主権として認められています。

「議案提案権」は総会に出席する株主が「修正動議」として提案することが一般的です。この「修正動議」はその内容が「議案」に対する修正の提案である場合に認められ、総会の目的である「議題」についての修正の提案は認められません。例えば、「取締役5名の選任の件」という「議題」について取締役を1名追加して6名を選任することを提案する動議は、「議題」の修正であり認められません。一方、「候補者をA・B・C・D・Eとする」という「議案」について「Eの代わりにXを候補者とする」という動議は、「議案」に対する修正であり総会議長は適法な動議として取り上げ、総会の議場で諮ることが必要となります。

この解説は2024年7月時点の情報に基づいたものです。

河谷 善夫


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

河谷 善夫

かわたに よしお

政策調査部 シニア研究員
専⾨分野: コーポレート・ガバナンス、金融資本市場

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