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- 【1分解説】MBOとは?
MBOはManagement Buyoutの略で、経営陣が自社の株式、或いは一部の事業部門を買い取り、その経営権を取得することを指します。上場、非上場を問わず、株式会社で行われ、特に上場会社の場合、公開買付け(TOB : Takeover Bid)を伴い、その会社は非上場となります。SPC(特定目的会社)を設立し、金融機関から買付けに必要な資金を調達し、買収後、SPCと当該会社を合併させる手法が一般的です(資料)。
MBOには色々なメリットがあります。まず、株主には短期的リターンを強く求めるものもおり、こうした影響がなくなることで中長期的な観点からの経営に取り組めます。次に、重大な意思決定を行う際、株主総会決議を得やすくなり、経営の自由度が上がり、意思決定が迅速化できます。そして上場会社の場合、開示などに要する上場維持コストを削減できます。
反面、MBO実施に必要な資金が会社に債務として残り、後の経営の足かせとなることもあります。また、株式市場からの規律を受けなくなることで、ガバナンスが緩む恐れもあります。
最近、大型MBO案件が目立ってきました。厳しい経営環境の下、中長期的な観点から抜本的な事業改革を迅速に行おうとする企業の増加が背景の1つと考えられます。今後もMBOの動向が注目されます。

この解説は2024年1月時点の情報に基づいたものです。
河谷 善夫
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 河谷 善夫
かわたに よしお
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総合調査部 研究理事
専⾨分野: 規制、ガバナンス
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