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1. 9月の企業向けサービス価格指数は幾分加速
本日公表された9月の企業向けサービス価格指数は前年比+3.7%と、前月(同+3.5%)から
伸びが幾分加速した。内訳を見ると、「運輸・郵便」の前年比寄与度が+1.36%ptと、前月(+1.11%pt)から拡大し、ヘッドラインを押し上げている(図表1)。

背景には、中東情勢の悪化を受けた迂回ルートの長期化や円安の影響により、「外航貨物輸送」が前年比+97.7%と高い伸びを記録したことがある。足もとのヘッドラインの加速は、こうした海外市況の急変動という特殊要因に牽引された面が大きい点に留意が必要である。
2. 除く国際運輸は横ばいで推移
外航貨物輸送などの海外市況や為替の影響を排除した、「企業向けサービス価格指数(除く国際運輸)」は前年比+2.9%と、前月(同+2.9%)から伸びは横ばいで推移した(図表2)。「低人件費率サービス」は、資本設備(船舶)や燃料費の比重が大きい外航貨物輸送等が分類されるため、同+4.8%と引き続き高い伸びで推移している。

賃金と物価の好循環の目安となる「高人件費率サービス」は同+2.6%と、前月(同+2.7%)からわずかに伸びが鈍化した。直近のピークからは増勢がやや落ち着いてきているものの、依然として前年比で+2%台半ばの安定した伸びを維持している。高い水準となった春闘の賃上げ結果を背景に、企業間取引において価格転嫁が一定のペースで進んでいることが確認できる。この価格転嫁のモメンタムが息切れせず、今後の物価の基調としてしっかり定着していくか、引き続き注視が必要である。
阿原 健一郎
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
- 阿原 健一郎
あはら けんいちろう
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経済調査部 主席エコノミスト
担当: アジアパシフィック経済、世界経済、計量分析
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