消費者物価指数(全国・25年3月)

~目先上振れの公算大も、政策要因や円高で年後半には鈍化か~

新家 義貴

要旨
  • 本日総務省から発表された25年3月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年比+3.2%(市場予想:+3.2%)と、前月(+3.0%)から上昇率が0.2%Pt拡大した。エネルギー価格は2月に続いて電気・ガス代補助金により抑制されている一方で、食料品価格(生鮮除く)が上昇率を一段と高めたことが押し上げ要因となっている。
  • 物価は目先、食料品を中心に高い伸びが続きそうだ。食料品は4月に一段と上昇率を高めたとみられることに加え、食料品以外についても年度替わりのタイミングでの値上げが進んだ可能性がある。4~5月についてはCPIコアがさらに上昇率を高める可能性があるだろう。
  • 一方、原油安、円高の進展によりコスト上昇圧力が今後弱まることが予想されることに加え、トランプ関税による先行き不透明感の強まりを受け、政府はガソリン補助金の拡充や夏場の電気・ガス代補助金の復活等を検討するなど、物価押し下げ要因も散見されるようになってきた。政府の動き次第のところはあるが、6~7月頃にはCPIコアが+3%を割り込み、その後も上昇率の鈍化が続く可能性が出てきたことには注意しておきたい。

詳細についてはpdfファイルをご参照ください。

新家 義貴


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新家 義貴

しんけ よしき

経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測

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