【1分解説】オルタナティブデータとは?

新家 義貴

オルタナティブデータとは、政府統計を中心とした従来型データに代わる、あるいはそれを補う情報の総称です。クレジットカードの決済情報、POSデータ、スマートフォンの位置情報、求人サイトの掲載情報、衛星画像などが該当します。

最大の利点は、経済や企業活動の変化を早く、細かく把握できることです。たとえば、カード決済データから消費の動きを、人流データから商業施設の混雑状況を、求人情報から企業の採用意欲や賃金の変化を推測できます。日次で更新されるデータも多く、政府統計や企業決算の公表を待たずに足元の動向を捉えられます。

また、地域、業種、商品、時間帯などに分けて分析できるため、どこで、何が、いつ売れているのかを詳しく把握できます。地域ごとの消費動向や店舗別の客足、商品ごとの売れ行きなど、平均値だけでは見えにくい変化を捉える際に有効なほか、天候やイベント、制度変更などが、どの地域や業種にどの影響を与えたのかを分析することも可能です。このため、投資家による企業業績の予測だけでなく、企業の需要予測、在庫管理、出店計画、マーケティングなどにも活用が広がっています。

オルタナティブデータは、公的統計などと組み合わせることで、経済や企業活動をより迅速かつ立体的に分析することを可能にします。今後、技術の進歩やデータの蓄積に伴い、その活用範囲はさらに広がっていくと考えられます。

この解説は2026年8月時点の情報に基づいたものです。

新家 義貴


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

新家 義貴

しんけ よしき

経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測

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