- HOME
- レポート一覧
- ビジネス環境レポート
- 【1分解説】オンチェーン金融とは?
オンチェーン金融とは、預金や株式、社債、不動産などの権利をデジタルデータ(トークン)に置き換え、ブロックチェーン上で発行、保有、移転、決済などを行う新しい金融の仕組みです。従来は、銀行や証券会社などのシステム間で情報を照合しながら取引を進める必要があり、時間やコストがかかっていました。一方、オンチェーン金融では、取引情報をブロックチェーン上で共有し、契約内容を自動的に実行する「スマートコントラクト」を活用することで、決済や資産移転の自動化・効率化を図ることができます。
近年は、法定通貨と価値を連動させたステーブルコインや銀行預金をデジタル化したトークン化預金、株式や社債などをデジタル化したセキュリティトークンの活用が進み、金融取引のオンチェーン化が現実味を帯びています。また、AIが自律的に取引や契約を行う「AIエージェント」の普及が見込まれる中、改ざんが困難で24時間365日稼働するブロックチェーンが基盤技術として期待されています。
オンチェーン金融は、6月末に公表された「骨太の方針2026」原案にも明記され、政府も成長戦略の柱の一つに位置付けています。今後は、物流や商取引と決済をリアルタイムで連動させるなど、金融と産業をシームレスにつなぐ金融インフラの重要な基盤となる可能性があります。
この解説は2026年7月時点の情報に基づいたものです。
河谷 善夫
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一ライフ資産運用経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 河谷 善夫
かわたに よしお
-
資産運用調査部 シニア研究員
専⾨分野: コーポレート・ガバナンス、金融資本市場
執筆者の最近のレポート
-
「社外取締役が議長」は何を変えるのか ~プライム市場で118社、大型企業で選任進む~
ガバナンス
河谷 善夫
-
金利が上がっても不動産価格は下がらないのか? ~需要制約と供給制約が交錯する不動産市場~
不動産・REIT
河谷 善夫
-
「資本コストや株価を意識した経営」要請から3年の現在地(後編) ~投資家の評価と会社の行動からみる次の課題~
金融市場
河谷 善夫
-
「資本コストや株価を意識した経営」要請から3年の現在地(前編) ~PBR・ROEの変化と投資家が評価した会社の特徴~
金融市場
河谷 善夫
-
ここが知りたい『住宅価格高騰とローン長期化~長期ローンで注意したいリスク~』
不動産・REIT
河谷 善夫
関連テーマのレポート
-
米国株はオンチェーンへ、日本の個人投資家は出遅れるのか ~鍵を握る「オンチェーンの円」という新しい投資シナリオ~
AI・テクノロジー
柏村 祐
-
【1分解説】APIとは?
AI・テクノロジー
重原 正明
-
フィジカルAI相場の利益はどこに向かうのか ~「頭脳の米国、量産の中国、つるはしの日本」から読み解く産業構造~
AI・テクノロジー
柏村 祐
-
AIバブルは「2000年」の再来なのか ~ドットコム・バブルとの比較で見える、決定的な違いと共通する危うさ~
AI・テクノロジー
柏村 祐
-
金融取引はオンチェーンへ移るのか ~IMFの論考から読み解く新たな金融基盤とウォール街の構造変化~
AI・テクノロジー
柏村 祐