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【1分解説】マイクロクレデンシャルとは?

白石 香織

  音声解説

マイクロクレデンシャルとは、細分化された学習内容に基づき、短期間で得られた成果を認定する「小さな証明」です。大学の学位のように数年単位で学ぶ「大きな証明」とは異なり、数時間から数か月程度で修得できるものを対象とします。

発行主体は大学や専門教育機関、企業などで、多くはデジタル形式で提供され、世界共通規格の「オープンバッジ」が広く利用されています。教育テクノロジーの国際団体である1EdTechの調査によれば、オープンバッジの累計発行数は2022年時点で約7,478万枚に達し、2020年比73%増と急速に拡大しています。

背景にはAIやデジタル化に伴う「スキルの陳腐化」が進み、従来の学位では社会の変化や人材ニーズに対応しきれない状況があります。マイクロクレデンシャルは、企業にとっては即戦力人材の採用・育成に、個人にとってはスキルの可視化とキャリア形成に役立ちます。

今後は国際的な相互承認や大学教育との接続が進む見通しです。EUやオーストラリアでは国家レベルでの共通フレームワークを整備しており、日本でも文部科学省が標準化を進めています。学びを細分化し社会で活かす仕組みとして、マイクロクレデンシャルは教育・労働市場の鍵を握る存在となるでしょう。

この解説は2025年9月時点の情報に基づいたものです。

白石 香織


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

白石 香織

しらいし かおり

総合調査部 マクロ環境調査G 主席研究員
専⾨分野: 労働政策、国際政策

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