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- 【1分解説】エンゲル係数とは?
エンゲル係数とは、消費支出全体に占める食料費の割合のことを指します。一般的 に、所得が低いほど生活に必要な食料費の割合が大きくなるためエンゲル係数は高く なり、所得が高いほど低くなる傾向にあります(エンゲルの法則)。
我が国のエンゲル係数は所得水準の向上により長期にわたって低下しましたが、 2000 年代に入って下げ止まり、2020 年以降は大幅に上昇しています。2024 年 1-11 月平均で 28.2%であり、これは 1982 年以来の高い水準です。
近年のエンゲル係数上昇の背景にあるのは食料品価格の上昇です。国際的な食料品 価格の上昇や円安の進行などの影響でその価格は大幅に上昇しており、物価全体の伸 びを大きく上回っています。食料品は節約することが難しいため、同品への支出が増 加し、結果としてエンゲル係数が上昇しています。
エンゲル係数の動きには高齢化の進展や世帯数の増加、生活スタイルの変化なども 影響するため、解釈は慎重に行う必要がありますが、生きていく上で欠かせない食料 への支出割合が大幅に上昇していることで、消費者が生活にゆとりを感じにくい状況 にあることは確かでしょう。足元のエンゲル係数の上昇は、景気が回復局面にあるな かでも家計のマインドが停滞していることのあらわれであると考えられます。
この解説は2025年1月時点の情報に基づいたものです。
新家 義貴
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。
- 新家 義貴
しんけ よしき
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経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測
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新家 義貴