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【1分解説】ブルーウォーター・グリーンウォーターとは?

田村 洸樹

  音声解説

ブルーウォーターとグリーンウォーターは、地球上に存在する淡水資源を区別するために用いられる概念です。

ブルーウォーターとは、工業用水や生活用水として、人間が直接利用可能な水資源を指します。河川、湖沼、池、地下水などの目に見える形で存在する水と言い換えることができます。

グリーンウォーターとは、土壌などを通じて植物に吸収され、主に農業や林業で利用される水資源を指します。こちらは、植物中や空気中などの目に見えない形で存在する水と言い換えることができます。

オランダ政府が設立し、OECD(経済協力開発機構)が事務局を務める「水の経済学に関するグローバル委員会(Global Commission on the Economics of Water)」は、現在の水資源に関する政策において、グリーンウォーターの価値が十分考慮されていない可能性を指摘しています。したがって、ブルーウォーター・グリーンウォーターの両方を含む「水循環システム」全体に対する、バランスの取れたアプローチが必要だと強調しています。

河川などを通じて、国境を越えて移動する「ブルーウォーター」と、大気中などを通じて、大陸をも越えて移動する「グリーンウォーター」に関する政策の立案は、国や地域の枠を超えた地球規模のアプローチが必要だと言えるでしょう。

この解説は2024年11月時点の情報に基づいたものです。

田村 洸樹


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

田村 洸樹

たむら ひろき

総合調査部 主任研究員(~25年3月)
専⾨分野: 国際政策、環境・エネルギー

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