消費者物価指数(東京都区部・25年5月)

~食品値上げによる上振れが続く~

新家 義貴

要旨
  • 25年5月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年比+3.6%と、前月の+3.4%から上昇率が0.2%Pt拡大し、市場予想の+3.5%をやや上回った。季節調整済前月比も+0.5%と3ヵ月連続で高い伸びとなっており、強い結果と言える。食料品価格(生鮮除く)が上昇率を一段と高めたことが上振れの主因。また、エネルギーと食料を除いたコアコア部分が伸びを高めたことも押し上げに寄与している。
  • 物価はこのところ上振れが続いている。特に食料品価格の伸びが著しく、25年に入ってから再加速している状況だ。値上げの動きはまだ収まっておらず、食料品価格については想定よりも鈍化ペースが緩やかなものにとどまる可能性があることに注意が必要だろう。また、エネルギーと食料を除いたコアコア部分でも足元でやや上振れ気味であることにも警戒が必要。現時点でサービス価格の加速といった状況は見られないが、先行き、人件費等のコスト上昇分の価格転嫁が広がるかどうかが注目される。
  • ガソリン価格の定額引き下げや夏場の電気・ガス代補助金の復活といった政策要因による押し下げに加え、原油安、円高の影響でコスト上昇圧力が今後弱まるといった要因もあるため、6月以降は物価上昇率が鈍化するとの見方は変えていないが、全国ベースで+2%を割り込むタイミングについては26年初までずれ込む可能性が出てきたことに注意しておきたい。

全文はpdfファイルをご参照ください。

新家 義貴


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内容は、第一生命保険ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。

新家 義貴

しんけ よしき

経済調査部・シニアエグゼクティブエコノミスト
担当: 日本経済短期予測

執筆者の最近のレポート

関連テーマのレポート

関連テーマ