企業物価指数(2024年6月)

~電気・ガス代補助金の半減で前年比上昇率が拡大~

大柴 千智

要旨
  • 6月の国内企業物価は、前年比+2.9%となり、前月の同+2.6%から上昇率が+0.3%pt拡大した。今月の上昇率拡大の理由は、電気・ガス代補助金が6月請求分から半減されたことで、電気・ガス代の前年比寄与度が押し上げられたことにある。
  • 政策要因による攪乱を受けやすいエネルギー価格を除いた部分では、国内企業物価は前年比+2.6%と、前月から横ばいとなった。多くの品目で前年比は鈍化傾向を辿っているものの、輸入物価の上昇などを背景とした根強い価格転嫁圧力によって、鈍化ペースは緩やかに留まっている。
  • 先行きの国内企業物価は、年内は+2%台後半での前年比上昇が続くと見込んでいる。電気・ガス代補助金が7月、8月は一旦終了することから、来月には一旦3%台まで伸びが高まる可能性もあるだろう。その後は、9月~11月はふたたび補助金が復活することで、当初想定されていたよりも国内企業物価を+0.3%pt程度押し下げる見込みだ。政策要因で攪乱されやすい状況が続くが、エネルギーを除いた部分でも円安を背景に上昇圧力は強く、上振れに注意が必要だろう。

図表等を含めた詳細はPDFファイルをご覧ください。

大柴 千智


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大柴 千智

おおしば ちさと

経済調査部 副主任エコノミスト(~25年3月)
担当: 日本経済短期予測

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