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【1分解説】ハイブリッド戦争とは?

石附 賢実

  音声解説

ハイブリッド戦争とは、伝統的な軍事作戦と、それ以外の様々な手法、例えばサイバー攻撃、情報操作、経済的威圧、非正規軍事組織の活用などを組み合わせて行われる戦争のことです。組み合わせには様々なパターンが考えられることから、画一的な説明を当てはめることは難しいといえます。

ロシアによるウクライナへの介入や侵攻もハイブリッド戦争の一例です。2014年のクリミア併合は、親ロシア勢力への支援やサイバー攻撃などを組み合わせたものでした。また、2022年にはウクライナ全土に対して大規模な軍事侵攻を行い、同時にインフラや通信網に対するサイバー攻撃、偽情報の拡散を謀りました。

中国も注目されています。中国では、ハイブリッド戦争に類する概念として「三戦」や「超限戦」というものがあります。三戦は世論戦、心理戦、法律戦を指し、超限戦は戦争の形態や範囲に限界がなく、経済、サイバー、文化などあらゆる手段を用いることとされています。

このように、ハイブリッド戦争は多様な戦術を巧妙に組み合わせることで、相手国の防衛の隙を突き、予測しにくい脅威をもたらします。日本が外国からの脅威に対抗するには、ハイブリッド戦争を意識した備えが必要です。

この解説は2024年7月時点の情報に基づいたものです。

石附 賢実


本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所が信ずるに足ると判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。

石附 賢実

いしづき ますみ

取締役 総合調査部長
専⾨分野: 経済外交、安全保障

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